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トランクルーム 文京に関するホットニュース

アメリカのような方式にすることが必ずしもよいとはいえないかもしれないが……。
二〇〇五年八月のハリケーン「カトリーナ」による被害が甚大で、税収が大幅減になるとわかったN市は、市職員の半数のリストラを発表し、そのいっぽうで連邦に救済を要請した。
アメリカでは州や市の財政が、原則として国から独立しているから、そのようなことになる。
日本でもこれまで道州制が提唱されたこともあったが、国と自治体との権限と責任を峻別しなければ、国と地方自治体が進めようとしている行財政改革はよく機能しないであろう。
 ますは地方自治体の財政の健全化 私は、事件で辞任するまで、政府税制調査会の特別委員を務めていた。
毎週開かれる委員会には各国の税制がどうなっているかについて、さまざまな資料が提出されていた。
 外国と日本との違いが大きいものの一つに、プロパティタックスという、土地保有者に課税される税があった。
アメリカ、カナダなどと比較して、日本はその実効税率がかなり低い。
アメリカ、カナダでは土地保有者に時価のおよそ一パーセントがプロパティタックスとして課税され、それが州の主要な財源となっていて、警察、学校、消防、道路清掃、ゴミ処理など地方自治体で行なうサービスの費用に充てられている。
日本は諸外国との比較で、固都税の課税標準が低い。
そのうえ、さまざまな軽減措置が講じられている。
 平成六年の税制改正で固都税を段階的に上げていくことが決まったが、そのスピードは遅く、軽減措置の多くが残っている。
 前述したが、住宅用地に対する課税標準額は、一戸当たり二〇〇平方メートル以下の小規模住宅用地については課税標準の六分の一、それを超える一般住宅用地については課税標準の三分の一の額となっている。
 マンションや戸建てを買って所有する人は富裕層なのに税負担は極めて軽い。
賃貸マンションを借りて住む人は、賃貸マンションの所有者に課税されるので固都税は家賃に転嫁される。
住民は、公共のサービスを自治体から受けているから、自治体は住民に応分の負担を求めるのが公平な税制であろう。
現状の税制は、賃貸住宅に住む人より分譲マンションに住む人に有利となっている。
 K前首相が掲げた「痛みを伴う構造改革」では、地方交付税を減らすいっぽうで地方に新たな財源の確保や歳出の削減を求める「三位一体」の方針が重要な柱になっていた。
それを実現するためには自治体が独自の財源を確保することが不可欠である。
新たな財源を求めるとすれば固都税の軽減措置をなくすことがすぐ実現できる有効な手段であろう。
 自治体の財政事情を住民にきちんと開示し、自治体が行なう公共のサービスに対して応分の負担をしてもらいたいと住民に説明すれば、固都税の軽減措景の凍結は、住民の了解を得られると思える。
事実、財政再建団体となったY市では固都税を上限いっぱいまで引き上げたが、住民にはやむを得ないと受け止められている。
 総務省(旧自治省)所轄の税務事務所は、財務省所轄の国税局や税務署に申告された所得税のうちの住民税分の納付を自動的に請求する事務作業が主要な仕事である。
税務調査もしない。
そのため税務署に比べ職員の志気は低いと想像する。
三位一体の改革では地方自治体の税務事務所の職員を活用すべきだ、と思う。
臨機応変な税制の活用が欠かせない本論からやや外れるが、財政健全化に向けての私見を述べさせてもらう。
財務省(旧大蔵省)はかつて国税に地価税という税目を設けた。
これは土地の資産価値に応じて税負担を求めるもの。
主な納税者は大企業や大地主である。
 この地価税は平成三年度に導入され、五年度は六〇五三億円の税収を得ていたが、バブル崩壊以降に景気が低迷し、業績不振に苦しむ百貨店業界などからの陳情があり、平成一〇年度から「当分の間凍結」と決まった。
税目がなくなったわけではなく「当分の間凍結」されただけである。
景気は回復し、都心にある百貨店の業績は好調である。
いまは百貨店に専門店が入居していて、海外の有名ブティックなどに賃貸され賃貸不動産業に向かっていて、高収益である。
凍結を解除してもよいと思える。
地価税の税率は路線価の1000分の三という水準なので企業の負担はさしたるものではない。
 また、国内には自動車工場や、液晶テレビの工場など大きな土地を所有している企業もある。
工場のある地方は地価は低いから、地価税の凍結を解除したところで企業の収益の負担は軽微であろう。
 そもそも土地は公共財である。
中国では、土地の私有を基本的には認めず、すべて借地である。
インドも土地は国有地で事業者は九九年間の国からの定期借地となっているが、両国ともに経済は急成長している。
日本もいま不動産バブルといわれるほどに不動産業界は景気がよい。
土地は公共財であるとの考え方に立てば、地価税の凍結を解除して歳入増加を図るのは、財政再建の一つの方途だろう。
地価税は前回の二倍、路線価の1000分の六でもよい、と思える。
不況になれば、地価税をまた凍結することもできる。
 いっぽうで、原油高の影響を和らげるため、すでに期限のきている道路特定財源の揮発油税を廃止し、道路拡充のスピードをスローダウンさせることも必要なことと思える。
 国会では税収を維持するための道路特定財源の期間延長だけがさかんに論議されているが、地価税も含め広く税目や税率を見直してはどうかと思う。
 ともあれ税の弾力的な運用が、国の経済政策の舵取りとしていまより重視されるべきテーマであると思う。
 私が初めてアメリカに行ったのは昭和三八年一一月であった。
 N市ではマンハッタンの高層ビルに圧倒された。
ホテルの窓から街を見ると、夜中でもオフィスでたくさんの人が働いていて、地下鉄は二四時間走っている。
友人から「地下鉄のすべての路線を乗るには二四時間かかる」と言われ驚いた。
 その頃の東京の地下鉄はG線、M線、H線、A線の一部だけだった。
 その後、次々に新路線が開通し、現在では一四路線二七四駅にまで増えた。
さらに、平成二〇年には池袋・渋谷間を結ぶF線も開業する。
あまりに入り組んでいるため、駅にある路線図を見ても、何をどう利用すればいいのか、とてもわかりにくい。
 最も新しいO線は、既設の地下鉄路線といろいろなところでクロスしているため、最深部では地下四二・三メートルのところ、つまり一五、六階建ての高層マンションがすっぽり入るくらい深いところを走っている。
 いまでは東京の地下鉄も一日ではとても乗り切れない。
さらにマンハッタンとは異なり、地下鉄が私鉄やJR線など都心と郊外を結ぶ路線と相互乗り入れをしている。
 たとえばC線の場合、本線はA区のA駅とS区のY駅の間、距離にして二一・九キロの路線だが、北はT駅(I県)、西はO線のH駅(K県)まで直結していて、全長で九〇キロを超える。
 東K地区心の勤務地ヘー時間以内で通える住宅地が年々広がって、遠隔地にいても都心へ通勤できるようになった。
急速に進む鉄道の整備は、首都圏の地価上昇を抑える要因の一つとなっている。
 新幹線の整備も、遠隔地から都心への通勤を容易にしている。
 東京の住居から気候のよい熱海や湯河原に引っ越し、東京に通う人も増えている。
熱海から東京まで新幹線を利用すれば五〇分程度。

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